「サロン・ド 慎太郎」は、“サロン”です。
昔、芸術家や文化人が老いも若きもなく集まった客間<サロン>。仲間とくつろぎ、そこで見知った方同士、いろんなお話に花が咲く。新しい出会いは私の喜びです。
そんな皆さまを、ここ銀座のサロンでは、四季のお花でお迎え差し上げたいと思っています。たとえば4月は桜。ソメイヨシノから八重桜と、1ヶ月の間は<寒くないお花見>をご堪能いただきました。サロンを桜で埋め尽くしましたので、お飲みの席に桜の花びらがちらちら舞う景色もまた、並木通りのお花見と言ってもいいのではないでしょうか。そんな春も、もうすぐそこ。梅の花と、いまは雪からこっそり顔を出す故郷の水芭蕉への思いをカサブランカにのせてお迎えしております。
サロンで私が心がけていることは、ひとつ。毎日同じことを繰り返し続けていくことです。変わったことはできません。同じテンション、同じ笑顔で、お客さまをお迎えする。いつも同じであることは、来てくださる方への安心感だと信じています。そしてその積み重ねが、私の理想の<サロン>に近づいていく唯一の方法だと思っています。
本物のお花と、本物の絵画、私が好きな調度品、そして同じ毎日を一緒に積み重ねていくスタッフと。どうぞ季節を感じながら、朝までゆっくりとお話、お過ごしください。