金子國義さん

5. なんとなく雑談。

5. なんとなく雑談。

矢部慎太郎(以下慎太郎)先生はいま、私の絵を描いてくださってるんですよね。

金子そう。絵ってやっぱり美しくならないと、絵にならないんですよ。だから写真を撮って、それで描くんではなくて、美しいなと思ったら、その人の印象を描いていくものなんです。そういえばこないだお店(サロン・ド 慎太郎)で、お客さんが泣いてたのよね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)私をモデルにしたあの絵ですよね。花魁の絵を見たお客さまがね、「素晴らしい」って。

金子あの絵のところでじ〜〜〜〜っと見つめてね。涙ぐんでるの。感動?感激しちゃって。男性。いい女だなって思ったんでしょうね。ちょうどその時、僕もお店にいたんですよ。だけど向こうは僕に緊張しちゃってて、あまり喋らない。本物がいたらね。だけどね、僕はもうさばけてるから。

矢部慎太郎(以下慎太郎)ね。先生、意地悪じゃなくて優しいから。人によるけど。

金子何でもさばけるの。

矢部慎太郎(以下慎太郎)好きな人以外、会う必要ないものね。お互いに時間って限られてるじゃない。私たち、ほんと30年くらいのお付き合いじゃないかなって思います。ね、先生。

金子そうですよね、なんか腐れ縁というか。サロン・ド 慎太郎って、いやすい雰囲気ですよね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)ありがとうございます。