金子國義さん

4. 銀座とコシノジュンコさん。

4. 銀座とコシノジュンコさん。

矢部慎太郎(以下慎太郎)先生は、いつから銀座にいらっしゃってるんですか?

金子いつからだったんだろう…。でも何しろね、以前のことはあまり覚えてないんですよ。楽しかったことはちゃんと覚えてるんだけど、なんてことないのは覚えがない…。それはやっぱり、ミソね。楽しいことは覚えてる、いやなことは忘れる、と。すぐ忘れるから。頭がいいのでしょうかね。おりこうさんなんですよ。

矢部慎太郎(以下慎太郎)先生にとっての銀座はどんな街ですか?

金子銀座はだってもうね、中学の時から毎日銀ブラ。それでね、夕方になると同じ人しか歩いてないんですよ。銀ブラする人って、お洒落じゃないと。お洒落でしょ。今はもう変わりましたね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)以前は、ホテルに行くから、デパートに行くからってちゃんとしてましたよね。

金子何しろ銀座が好きだったから、銀ブラして、ぶらぶら歩いてね、姉さまと、うちのおっかさんと三人姉妹って感じで。銀座といえば、コシノ・ジュンコさんですよね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)このあいだ、ジュンコ先生とブラジルを旅したんです。私ね、先生とジュンコ先生って、似てるな〜と思うことがたくさんありましたよ。

金子あ、そう?

矢部慎太郎(以下慎太郎)もちろん審美眼ね。好き嫌いじゃないんですよね。ブラジルではカーニバルのプロデュースをされたんです。もう美しいものが好きだから、手直ししないといけないことがあったら、みんなと話をしてても、気になって気になってしょうがないの。直るまで気になっちゃうんですよね。

金子昔、ジュンコが「リオのカーニバルにネコを連れたったら、気が狂うよ」って言ってたんですけどね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)素晴らしかったけどね、遠いですよ。だからまずパリに行きましょうよ。

金子橋がきれいよね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)綺麗。朝散歩してね。美味しいクロワッサンとね。カフェオレを飲みながらね。

金子このホームページ、前はジュンコさんですよね。けっこう僕の話があったでしょ。

矢部慎太郎(以下慎太郎)そう!ネコが、ネコがって。だって10代から一緒でしょ。

金子21よ。1960年代だったと思うけど。小松ストア(銀座)に入った時から、コシノ姉妹二人が光ってた。オーラがばーっとあって、自然とそこにいっちゃったんですよ。

矢部慎太郎(以下慎太郎)え!?じゃぁ小松ストアで出会ったの?友達の紹介じゃないの?

金子ちがうちがう。自分で進んでいって。

矢部慎太郎(以下慎太郎)芸術家って、引き寄せ合うんですね。へぇ〜!

金子そう、引き寄せられて…その日から意気投合って感じでね。それから毎日よ。乃木坂にジュンコさんのお家があったのね。それで最初、斉藤くんってカメラマンが、毎日小松ストアの横で座って待ってんのよ。よほどジュンコさんのことが好きだったんでしょうね。ずーっと待ってて一緒に帰るっていうね。やっぱり好かれたんでしょうね。ジュンコさんはね。

矢部慎太郎(以下慎太郎)先生もね。

金子ヒロコさんはわかんないのよ。ちょっと謎めいていて。ジュンコはあけっぴろげだからね。それでみんなで朝までお話するのよ。話がつきなくてね。